
旅や冒険、探検といったいわゆるアウトドアの世界がある。広義では、人類が歩んできたプロセスそのものでもあろう。アドベンチャースポーツとは、そんなアウトドアの世界に内在する要素が随所にちりばめられた世界でもある。

アドベンチャースポーツの世界
山、川、海、空……、地球というフィールドを移動する手段として、さまざまなアウトドア・アクティビティが発達してきた。そもそもこれらのアクティビティは、人類がフィールドをいかに効率よく安全に、そしていかに速く遠くに、あるいは高く深く、移動するかを追求するなかで、それぞれが生まれてきたものだ。こうしたアクティビティにレギュレーションを加えることで、アドベンチャースポーツの世界が広がっていく。
アウトドア・アクティビティ競技(フィールド競技)は、一般的に速さを競うものだ。そもそも移動手段であったアクティビティゆえ、いかに速く移動できるかが最大の焦点となるのは当然のことだろう。
だが、ここで重要なのは、陸上トラック競技などとは異なり、「自然が競技ステージであるゆえ、常に不確定要素とリスクを伴う」ということだ。言い換えれば、体力・技術はもちろん、知識・経験・判断力などをはじめ、人間が本来持つ本能的要素をも含めた、さまざまな能力を要求される、ということになる。山を走るにせよ、川を下るにせよ、地形を読み、人間力をフルに引き出し、いかに安全にかつ速く移動するかということが、フィールド競技、アドベンチャースポーツの最大の特徴なのである。
この特徴は、フィールド競技、アドベンチャースポーツすべての競技種目に当てはまる。それゆえ、選手には当然一定の自己管理能力が要求される。一方、フィールド競技に冒険や探検の要素はあるものの、あくまでも競技ゆえ、大会主催者側にも、レギュレーションの設定や運営面に必要最低限の要素や能力が要求される。例えば、適切な参加基準や安全管理体制、コース設定能力などである。
これらを踏まえたうえで競われるのが、フィールド競技であるべきだし、それで初めて大会が成立することになるはずだ。
こうしたことは、単独種目競技に限らず、フィールド競技すべてに該当する。当サイトではフィールド競技、アドベンチャースポーツを、「単独種目競技、マルチスポーツ、アドベンチャーレース」といった3つにカテゴライズしている。だが、これはあくまでも概念にすぎない。それぞれにこうでなければならないといった定義はないし、カテゴライズしたところで本来なんの意味もないのだ。
単独種目競技、マルチスポーツ、アドベンチャーレース、すべてがアドベンチャースポーツである。それぞれに特性や特徴があるので、入りやすいカテゴリーからアドベンチャースポーツの世界への第一歩を踏み出していただければ幸いである。Let's enjoy!

