モントレイル THE NORTH FACE GREGORY VASQUE さかいやスポーツ モンベル キャメルバック アートスポーツ OD BOX エックスソックス

掲載日:2006年01月31日

[ 特別ルポ ]

学生にエールを送ろう!
「ニッポンの大学探検部探訪」第1回

野山に分け入り、洞窟にこもり、激流を下る部活って何? アドベンチャースポーツ界の次世代を担う若者たちを探し求めて全国を巡る「ニッポンの大学探検&冒険部探訪」(毎月1大学紹介予定の不定期連載!?)スタート!

 探検部という言葉を聞いたことがあるだろうか。学生の部活動といえば、野球やサッカー、バンドや将棋など、世の中にある程度認知されたスポーツや趣味といったジャンルがほとんど。だが、マイナーなジャンルながらも熱いエネルギーをもって活動し続けている部も存在する。巨大なザックを背負ってキャンパス内を歩く若者、見慣れないゴムボートを壁に立てかけ手洗いしている集団……、そう、これが探検部(あるいは冒険部etc.)なのだ。彼らの活動は、動植物、遺跡、洞窟などの調査が主で、時には活動範囲を世界に広げて、秘境と呼ばれる地域へ分け入ることも珍しくない。その際に必要なものが、山を登り、激流を漕ぎ、絶壁を降下するといった能力や技術なのだ。これはフィールドレース、特にアドベンチャーレースでは見慣れた光景である。探検部の通常の活動はレースではないものの、こういったレースに熱心に参加している姿も多く見られる。それはまさにアドベンチャーレースが同じフィールドワークの要素をもったものだからであろう。
 アドベンチャースポーツ界の次世代を担うともいうべくニッポンの探検部や冒険部の熱い学生たち。本コーナーでは、マイナーなジャンルながらも“これぞメジャーじゃ!”とばかりに熱い思いで活動し続ける全国の学生たちにエールを送るべく、不定期ながらも毎月1大学を紹介していこうというものである。ぜひ、みなさんも頑張っている学生たちにエールを送ってほしい。

 さて、毎月1回予定の不定期連載でお送りする本コーナー、第1回目に紹介するのは、「神奈川大学アドベンチャークラブ」。「里山アドベンチャー」(観戦型レースをめざすステージ制の大会。利根川上流域の水上や谷川岳などをメインの舞台に開催される国内トップレベルのアドベンチャーレース)や「日本リバーベンチャー選手権」(アマチュア日本一を決める国内最高峰のラフティング・レース。国内有数のホワイトウォーターゲレンデ利根川上流域の水上がレースの舞台)などなど、さまざまなフィールドレースで活躍する元気の良い(というか爆発的に元気過ぎる!)集団だ。MTBやラフトボートなど、さまざまなツールを用いて、激流や砂漠、密林など幅広いジャンルを旅する部で、「冒険したいと感じる衝動」を大切にしているという。では、その部室にさっそく飛び込んでみよう。


「神奈川大学アドベンチャークラブ」の部室前にて

●正式名称:神奈川大学アドベンチャークラブ

●URL:http://blog.goo.ne.jp/adven_1966

●創部年度:1966年

●現在の部員数:25名

●コンセプト:地球上に数多く散らばるフィールドを舞台に、縦横無尽に駆け巡る冒険集団。自分たちの能力の限界に挑戦し、自然という圧倒的な存在に対して立ち向かう。MTB、馬、ラクダ、ボート、イカダetcを駆使して、考え得る限りの妄想を実現させるため、世界中に旅立つ。その果てにたどり着くものとは何なのであろうか、その答えを探すために僕らは歩み続けたい!

●アピールポイント:でっかいことをしたい。面白いことをしたい。楽しいことをしたい。そんな衝動を冒険という活動を通して形にしています。かといってただの自己満足では終わらせるつもりはなく、この活動をできるだけ多くの人たちに知ってもらい、同じように「地球」を楽しんでもらいたいのです。そういった点でも僕たち若者の挑戦は今後も永遠に続きます。

●部室アクセス:東急東横線白楽駅下車。神奈川大学内、体育館下通路奥の部室

●主な参加レース:
・第8回全日本スノーシューイングレース
・日本リバーベンチャー選手権大会
・天竜川ホワイトウォーターフェスティバル
・長良川ホワイトウォーターフェスティバル
・日本山岳耐久レース(長谷川恒男CUP)
・里山アドベンチャー2005
・鳥取大学主催湖山池カップ
・一橋大学主催ストロームカップ

●主な活動履歴:
・屋久島0m〜最高峰1935m完全縦走
・第16回日本リバーベンチャー選手権大会準優勝
・タイ、メイコック川下り
・ドナウ川2800km完全航下
・西表島いかだで下る仲間川
・エコチャレンジ参戦
・サハラ砂漠MTB縦断
・ベトナム南北縦断1700km
・Clarence river solo kayaking expedition
・タクラマカン砂漠公路を突っ切る
・水上歩行隊の海峡横断(本州ー四国)
・キリマンジャロ登頂
・ネパール、ヒマラヤへの挑戦
・雪の八甲田山へ
・リャマを率いて、マチュピチュ遺跡へ
・MTBで黒海を一周する
・カラコルムハイウェイ走破
・屋久島縦走
・知床半島雪上横断
・MTBによるお遍路巡り
・富士山ホフク前進登頂
・伝説のモノイフ石調査探索
・ラオスで象使いになる
・マレーシアのパハン川ツーリング
・ゴビ砂漠の騎馬による縦走
・マダガスカル徒歩横断
・アラスカ河川域の単独航行
・西表島、幻の湖を探す
・日本アルプス縦走
・カナディアンロッキートレッキング
・無一文食べ歩き活動(神奈川〜新潟)
・ケニア山を登る
・夏のロシアシベリアMTB縦断に挑む
・南米最高峰アコンカグア登頂
・ミャンマータンデム自転車の旅
・モロッコ王国街道を侍の衣装で徒歩縦断
・ニュージーランド南島縦断



【代表インタビュー】
部長:市川真也、法学部、20歳。
近年、スペインのモロッコ王国街道の縦断を試みた市川君。袴姿、ワラジを履いてというスタイルでの活動だったという。神奈川大学アドベンチャークラブでは、一種変わった活動も多々あるらしい。そんな彼に冒険の魅力を聞いてみた。






Q 探検と冒険、厳密には違いますが、一般的には世界中の秘境に分け入っていくイメージがありますよね。そのあたり、特にこだわっていることはありますか?
A ズバリ、人力です。人力で行けない所は海底と宇宙くらいしかありません。大昔の人々は、人力というか、とにかく何でも自力で行っていたと思うんです。今はいろんな交通手段がありますが、目的地までのアプローチをどう工夫するのかによって、感動がより大きくなるんです。人力には、そういう魔力がありますね!

Q 社会人に比べ大学生は長期の休みがとりやすく、時間的な問題はなんとかなると思います。ですが、海外遠征などはお金もかかる。金銭面に関してはどういう状況ですか?
A 正直、しんどい時もあります。横断、縦走、登頂などを目指して、長期間の遠征となると数十万円単位のお金が必要な場合もあります。しかし、発想次第では低予算でも充分面白いことができるんです。お金がないぶん、どうやったら自分たちが楽しめるか、とことん考えます。例えば、水上歩行機で海峡を横断したり、富士山をほふく前進で登頂したり。国内での登山やリバーツーリング活動もたくさんします。日本の自然も海外に遜色なく素晴らしいです。


スタイルやパフォーマンスにも独特なこだわりを持つ

Q 自然を相手にした場合、怖いことは?
A 南米の最高峰アコンカグアに挑戦した時、高山病にかかってしまいました。じつは、「自分だけはならない!」という根拠のない自信がありました。けれども、4000m地点に到着して、ベースキャンプを一望できる丘へ駆け上がり、丘の上で日記を書いている最中に気持ち悪くなってきて……。それからご飯がのどを通らなくなりました。月並みな意見ですが、自然は巨大で人間はちっぽけだなと思い知らされました。


日本アルプス縦走など本格的な山の世界での活動も

Q 自然のなかで行動していて、素晴らしいと思う瞬間は?
A 大自然の風景を前に、圧倒されている自分を実感した時ですね。それから、砂漠や密林など各ジャンルのフィールドを比べてみたとき、それぞれに独特の時間が流れているのが面白いです。漠然としたイメージですが、巨大な地球の存在を丸ごと感じた瞬間もありました。


夏のシベリアをMTBで縦断する学生もいる

Q 活動隊というと、レースに置き換えればチームですが、長期間、行動をともにしていて困ったことや問題が発生したことはありますか?
A 後輩が自分より体力があったんです(笑)。縦一列で登山道を進んでいるうちに、後輩が横に並んできて、ついには追い越されました。「隊列を乱すんじゃない!」と怒ったのですが、僕が疲れているのはバレバレでした。


タンデム自転車でミャンマーを行く。ズバリ、青春!?

Q ズバリ、「青春だな!」と感じるときは?
A 現地に行ってみて、「これは無理だ」と確信していた冒険活動が、思いがけなく成功した時ですね。どうして成功したのかと思い返してみると、やはりメンバーの顔が浮かぶのです。はじめは寄せ集めの面々だったのが、「こいつらと一緒だったからできたんだ!」としみじみ思うのです。こういう時に、「青春だな」と感じます。



「日本の夜明けじゃ!」と言ったとか言わないとか。日本を世界に広めることも探検部の重要な活動だ!

Q 春休みが近いですが、どこかに出発する予定は?
A ミクロネシア連邦のポナペ島に行ってきます。ここは日本の奄美大島とほぼ同じ面積があるのですが、この島の中央部分を縦走したいと考えています。ゴール地点に「浦島太郎伝説」で有名なナンマドール遺跡という海底遺跡があるので、ゴムボートでその付近も見てまわりたいです。ボートを担いで縦走するんですが、海あり川あり山あり滝ありと、アドベンチャーレースのような感覚で楽しみたいと思ってます。
Q 山や川のレースもたくさん出場していますが、これは実際に役立っていますか?
A かなり役立ってます。レースに参加することによって、まず技術が身につきます。次に信頼が生まれます。過酷なレースをともにして、仲間の底力(もくしは弱点)を知ることができるのは大変貴重な体験です。

Q OB・OGで、レースにはまっている人はいますか?
A 大勢います(笑)。代表的な人と言えば、プロラフティングチーム「テイケイ」の高畑将之さんですね。川のシーズンにはラフティングの漕ぎ方を教えてもらっています。独特の語り口調で、真顔で冗談も言ってくれます。そういえば、借りたシュラフをまだ返してなくて……高畑さん、すみません。

Q 伝統のお宝はありますか?
A やっぱり、ラフティングボートですね。メンバー全員が一丸となって大波を突破できるツールがこれです。レースで優勝するなど、大会で健闘しなければ、なかなか手に入りませんので、修理もこまめにしています。まれに、賞品のボートをジャンケンで獲得できることもあるので、それにすべてを賭けることもあります。ある意味、レース中よりもプレッシャーを感じます(笑)。



Q 『アドベンチャースポーツマガジン』に期待することはありますか?
A とにかく、いろんな冒険企画が読みたいです! 

Q 全国のアドベンチャーレーサーにひと言お願いします
A ぼくらを追い抜くときは、「がんばれ、アドベン」と囁いてください!!

*編集部より*
 「神奈川大学アドベンチャークラブ」のみなさん、ありがとうございました。今後もオリジナリティあふれる神大らしい活躍を大いに期待しています。ガンバレ! 神大。最後に知る人ぞ知るエールを送ります。「神大、じんだい、じ~んだい!」おーいえ!
 次回は、東海大学探検部を紹介する予定です。

 【掲載探検部募集!】
「アドベンチャースポーツマガジンWEB」で紹介させていただく「ニッポンの大学探検部&冒険部」を募集します。「我が部をぜひ!」という部員、OB、OGのみなさん、ぜひ以下アドレスへご連絡ください。その際、大学名、部名、お名前を明記してください。編集部より、ご連絡いたします。また活動報告や遠征レポート等も募集していますので、どしどしご応募ください。
Eメール adventure@yamakei.co.jp
担当:柏倉陽介、山本晃市

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

 
当ホームページに掲載されているあらゆる内容の無許可転載、転用を禁止します。 全ての内容は、日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。
Copyright(c) Yama-kei Publishers co.,Ltd. All rights reserved.Never reproduce or republicate without written permission. Powered by Advenproducts Inc.