2009年1月30日 投稿者: ミヤザキ
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地図読みの講習会に、これだけ多くの人が集まった。そしてその大半がトレイルランナーだ(※画像クリックで拡大します)
1月17日(土)に開催された、KOCCi主催のナビゲーション講習会に参加してきた。
主催はイーストウインド・プロダクションのアドベンチャーレーシングクラブKOCCi。アドベンチャーレースはナビゲーションスポーツだから、一流のアドベンチャーレーサーは地図読みのエキスパートである。そのKOCCiからは田中正人、宮内佐季子の両講師が参加。それに、奥武蔵を本拠地にするオリエンティア(=オリエンテーリング選手)で、トレイルランやロゲイニングでも活躍する柳下(やぎした)大、田島利佳も講師で参加。その他、アドベンチャーレース界とオリエンテーリング界から多くのサポートスタッフが集まった。
場所は埼玉県の飯能。奥武蔵の入り口である。西武池袋線飯能駅から徒歩15分で、市街地の裏山に到達。ここは天覧山(195m)や多峯主(とうのす)山(271m)を中心としたエリアで、東西2km、南北1kmほどの範囲に、小さな尾根や谷が複雑に入り組んでおり、整備された登山道や、踏み跡程度の道が無数に交錯している。
トレイルは、針葉樹の人工林もあれば、落葉樹の自然林もある。冬にはヤブが薄くなるため、登山道を外れて歩くことも可能になる。もし道に迷っても、とにかくどちらかの方向に直進すれば必ず、道路・線路・住宅地のいずれかに到達する。まさに地図読みの講習にはうってつけのエリアなのである。
●注:このエリアでオリエンテーリングをするには埼玉県オリエンテーリング協会の許可が必要となります。
写真・文=宮崎英樹(ASM編集部)

朝9:30、講習開始。参加者は84人! なにしろ人数が多い。大学の人気講義みたいだ。KOCCiでは昨年までも同様の講習会を開いてきたそうだが、参加者は20人程度だったそうだ。参加者の多くはトレイルランナーで、山を走るうちに読図の必要性を感じたのだろう。トレイルラン人口の急増を感じずにはいられない

まずは飯能市民会館の会議室で机上講習。地図読みで最も重要な「整置(正置)」をみっちり勉強したあと、地形図に尾根線と谷線を書く練習。尾根と谷がひと目でわかるようになれば、地図が立体的に浮き出て見えてくる

運命の合格発表。ではなく、実地講習の班分けテストの結果が貼り出されているのです。理解度によって班分けすれば、班ごとに実地講習の内容をアレンジできるというわけだ


オリエンテーリング用の1万分の1マップ(O-map)を見ながらコントロール(チェックポイント)を見つけていく。今回はこの黄色いリボンがコントロールだ。1万分の1のO-mapは非常に詳細だが、2万5000分の1地形図に慣れた人には距離感がつかみにくい

"ロゲイニングの帝王"柳下大先生の講習。拡大コピーしたO-mapを示しながら
実地講習終了後、各自で時間の許すかぎり多くのコントロール(チェックポイント)を回った。
今回の講習会を通じて感じたのは、参加者の読図技術習得にかける吸収欲の高さ。今年はトレイルランナーの地図読み元年、なのかもしれない。今後、安全面(遭難防止)と楽しみ(ナビゲーション技術向上による新たなジャンルへの進出)の両面から、ナビゲーション講習会の必要性はますます高まっていくことだろう。