2008年9月 9日 投稿者: ミヤザキ

スタートから雨。15:50登山口に到着
皆さん、こんにちは!
ご無沙汰してしまいました...、スミマセン。
第2回まで順調にお届けしていたこのレポート、第3回、第4回とお休みしてしまい、楽しみにしていてくださった方、申し訳ございませんでした。
じつは第3回は志賀野反トレイルレース(参戦)と日程が重なり、レポートの代役を探したが見つからず、第4回は仕事の都合で欠席となってしまいました。
志賀野反トレイルレースでの私の結果は散々たるもので、「もうレースは辞めよう」としばらくやる気をなくしていました。そんな時は鎌倉でファンランを楽しんだり(途中、買い食いあり!)、ちゃんとした登山靴を履いて北アルプスを登ったりしているうちに、なんだかまた勇気がわいてきました。
私のような駄目人間でもたまには落ち込んだりするのだから、記録を狙う皆さんはもっと落ち込んだりスランプになったりすることだと思います。でもそんな時こそ、純粋にトレイルランを楽しむことを思い出して、アドスポWebをのぞいてみてください(笑)。多くの仲間の高い志が、一番の刺激になりますよ!
本番まで残り1カ月半となりました。
それでは第5回レポートをご報告いたします。
■日程:2008年8月30日(土)JR武蔵五日市駅 午後2時集合
■主催:(社)東京都山岳連盟 日本山岳耐久レース委員会
☆第16回日本山岳耐久レース 公式サイトはこちら
■講師:主任講師 田中正人(日本山岳耐久レース初代チャンピオン)
☆田中正人さんが主宰する「チームイーストウインド」オフィシャルサイトはこちら

田口裕子たぐち・ゆうこ
19歳より登山を始める。何をしてもあまり続かない性格だが、なぜか登山だけは今現在までずーっと続けられている唯一の趣味。体型的にも性格的にも競技には向かないが、ハセツネは完走経験あり。何事も、人の3倍努力して、やっと人並み。運動神経がよく、練習しなくても上位に食い込める女性ランナーたちがうらやましい。しかし最近やっと気づいた。「3倍の努力だから人並み。4倍努力すれば少しは上へ」と。
第5回目は、夜間走行の実践練習のため、午後2時に武蔵五日市駅に集合しました。
東京では連日、集中豪雨が続き、ゲリラ的な雨や雷の恐さを家の中で体験していたのに、今日は山に入るとは...。
しかし参加者は相変わらず30名以上集まり、鼻息も荒く、早速いつもの勝負服に着替えました。
養沢まで車で送ってもらい、御岳(みたけ)山への登山口まで御岳沢林道をウォーミングアップで走ります。
早速、搬出法の実地講習が始まりました。

「レスキューバッグ」という搬送専用のケースを広げる。ちなみに重さは2kgくらいで、たたむとコンパクトになる。バッグの中に事故者役の人に入ってもらう
御岳山への上りは途中急な岩場もあり、トレイルも細く足元が不安定ですが、そんな中、力を合わせて事故者を持ち上げていきます。

左右5箇所に持ち手があり、一人の人間を10人で運ぶ(トレイルを上がる)練習。
10人でも人ひとりを持ち上げるのは、腕にかなりの負担がかかる
16:35 御岳山山頂直下の長尾平に到着。次は橋本講師の指導のもと、ロープワークによる救助法の実地訓練です。

「さっきはレスキューバッグを手で持って人を持ち上げましたが、
長時間続けると手がパンパンになります。ですのでロープを肩にかけて
レスキューバッグに結びつけたほうが楽です」と橋本講師
次は事故者が急な斜面に落ちて、腕を負傷、足は自力で歩けるという前提のもと、事故者を救助します。しかし、その前にロープワークの確認作業。今回は参加者全員、6mm×5mのロープを携帯しています。

5mのロープをダブルフィッシャーマンで結び、1つの輪にする

その輪を二重にしてチェストハーネスを作る
※5mだとチェストハーネスにちょうどよい長さ
まずはデモンストレーションから。
5人一組になります。5mのロープを4本結束し、20mにします。救助者役の橋本さんのチェストハーネスにエイトノットで20mのロープをつなぎます。ひとりが事故者役、ひとりは肩がらみで橋本さんを確保して事故者のところまで下ろします。橋本さんは自分のチェストハーネスを外し、事故者に装着します。上の3人で事故者を引き上げます。

5人一組になって事故者を引き上げる実践練習

6mm×5mのロープの大きさはこれくらい。重さはわずか137gだ
「今回は、ロープ1本でできる救助方法を勉強しました。シンプルな方法ですが、結び目を間違えたりすると致命的なミスになるので、気をつけてくださいね。何度もくり返すことが大事です」と橋本講師。
17:30 長尾平を出発し、御岳神社へ向かいます。神社の前で馬場喜彦宮司の御岳の歴史の講義を聞きました。

駒鳥山荘の馬場喜彦宮司はなんとハセツネ経験者。
「御岳山はもともとは修験の山でした...」

神社よりゴール地点の武蔵五日市方面を見る。尾根は延々と続いている
馬場喜彦宮司に参拝の仕方を教わり、各自参拝して神社を後にしました。

二拝、二拍手、一拝。手を合わせ、レースの安全を誓う
18:30、あたりはすっかり暗くなりました。さあ、ここからが夜間の実走練習です。山岳耐久レースの過去の実績では、半分が雨だそうです。雨の中の夜間走行は本番さながら。「ライトはヘッドがいいか、ハンドがいいか、実際に試してみてください。霧のときは下から照らすほうがよく見えます。しかしハンドの場合、手から落ちないようにする工夫もしてください。僕は自転車のチューブでライトを結んでます」と田中講師。ライトはやはり明るければ明るいほどよいようです。「下りのときだけヘッドとハンドを併用しています。LEDで足元を照らし、明るいライトで遠くを照らします。まずは夜間の練習で、自分のライトの特性を知ることもポイントですね。僕は最近、腰にライトをつけることに注目してます」。ライトに関してはオリジナルで工夫できる分野です。皆さんもぜひ、いろいろ試してみてください。


上の2枚:田中さんの言葉に真剣に耳を傾ける参加者たち。この後、それぞれが自分のライトの灯りだけを頼りに暗闇の中へと走り出していった
それでは最後に、田中さんの言葉をみなさんへ。
「夜間走行の究極のポイントは、夜間でも夜間と思わないこと」
だそうです。本番までに一度は夜間走行の練習をして、装備のチェックをしておきたいものです。
というわけで、第5回は御岳山から五日市のゴールまで約17kmを試走しました。金比羅尾根からは夜景も見えてきれいでした。このコースはハセツネの最後の最後の下りということで、経験者なら感慨深いところでもあります。なんだか走りたい気分になってきて、体がウズウズしませんか。
次回(第6回)は9月27日(土)です。レポートもお楽しみに!