2008年5月18日 投稿者: アドベンチャースポーツマガジン編集部
今回の参加者は女性のみ。端正な顔立ちに爽やかな笑顔が魅力的な石川さん、当然女性ファンも多い。今回のイベントもすぐに定員の30名が集まってしまったそうです。
カラフルなウェアが大集合。みなオシャレですね
石川さんは「トレイルの楽しさをもっともっと知ってほしい」と言う。今年は海外レース4大会に出場予定で、週末はクリニックや講習会ですべて予定が埋まっているほど多忙な日々。それでもトレイルの楽しさを多くの人に伝え続けています。
正直、私は回数を重ねるごとにトレイルランが楽しくなくなっていました。なぜなら競争してもビリだし、つらいだけ。
だからこそ、今回のイベントに参加してみたのです。
今回のコースの設定は素晴らしく、苦しい急な登りがありません。全体的に下り基調で、風景を楽しみながらもスピードを感じることができました。
石川さんの言う「トレランの楽しさ」をほんとうに実感することができ、もうちょっと続けてみようかなと勇気がわいてきました。
「トレイルランは大会ばかりが注目されすぎています。競争だけにとらわれず、トレイルを走ることの楽しさを感じてほしいですね。大会が開催されるトレイルには人がいるけど、もっといいトレイルがあるのに走っている人がいないんです。その証拠に、今日のコースだって走っている人はいませんよ」
石川さんはそう言いましたが、実際、日本山岳耐久レースの舞台となる尾根と並行しているこのコースで、トレランをしている人には一人も出会いませんでした。
奥多摩の主稜線と並行して東西にのびる浅間[せんげん]尾根から見た御前山
さて、今回のイベントはスポーツ用品の小売店が主催のため、数社のアウトドアメーカーが協賛しており、イベント中に商品をモニターできるというのも魅力的でした。グレゴリーのパック、スントの心拍計、サプリメントを実際に試すことができます。
イベントの最後にはじゃんけん大会もあり、スキンズのソックスを勝ち取ったラッキーな方もいました。
走る前にサプリメントを試飲する参加者。VESPAという100%天然アミノ酸で燃料チャージ
私は今回、スントの心拍計を試してみました。今まで心拍数を計るということを気にもしていなかったのですが、実際に心拍数を計るとすごい発見がありました!
じつは、私は常に最大心拍数で走っていたのです。そりゃ、疲れるし、つらい訳です。ちなみに最大心拍数は220から年齢を引いた数値。
石川さんのようなプロになると、競技中も心拍数を見ながら走るそうです。距離と心拍数を見て、この心拍数ならあと3時間もつとか予測するのだとか。
今回の私の数値から学んだことは、自分は心肺機能が異常に弱いこと。筋肉痛や関節痛にはならないのに、心臓がドキドキして息がハアハア。
筋肉を鍛えると同時に、心肺機能を強くしなければならないという課題が見えてしまいました。
石川さんの講習は非常に細かく丁寧でした。
準備体操のストレッチも弘樹オリジナル。靴の履き方、パックの背負い方の説明に始まり、トレイル上での筋肉の使い方、気持ちの持ち方などメンタル面まで教えてくれました。
スタート前のストレッチ
さあ、出発!最初から下りでうれしい
下りでの走り方を説明する石川さん
石川さんが「怖がらないで、もう少し足を伸ばして! みんなならできるよ」と言うと、本当に参加者の走りが速くなりました。すごい!
見る見るスピードが上がる参加者たち
登り方も丁寧に教えてくれる
参加者の足元を見ると、みなモントレイル。石川さん効果?
苦しいだけではないトレラン、久しぶりに楽しめました!
トレーニングに疲れ、トレランが少しつらくなってきている方、たまには息抜きしてみてください。スピード感や爽やかな風、木々の緑と足裏から伝わる大地の感触。これらを五感で感じることこそが、トレランの楽しみ方かもしれません。そんなことを教えてくれた石川さんに感謝!
ゴールでは石川さんがハイタッチで迎えてくれる。細かい気配りがうれしかった
☆次回のアートスポーツ主催、石川弘樹さんのクリニック情報は
こちら
(余談)
これはまったくの余談で、私の独り言です。
今回のコース中で、走っている参加者に向かって、あるひとりの登山者が怒鳴っていました。
「山は走るところじゃねんだ!」と。
私は登山者だから、両者の気持ちが理解できます。
しかしこれからトレランで初めて山に入る方にわかってほしいのは、山の遊び方にはいろいろあるということ。速く走ることがすごいことではないのです。
歩く人、走る人も含め、誰もが気持ちよく山を楽しめるために、走るという行為で他人に不愉快な思いをさせないようにしたいものです。
田口裕子たぐち・ゆうこ
19歳より登山を始める。何をしてもあまり続かない性格だが、なぜか登山だけは今現在までずーっと続けられている唯一の趣味。体型的にも性格的にも競技には向かないが、ハセツネは完走経験あり。何事も、人の3倍努力して、やっと人並み。運動神経がよく、練習しなくても上位に食い込める女性ランナーたちがうらやましい。しかし最近やっと気づいた。「3倍の努力だから人並み。4倍努力すれば少しは上へ」と。
この記事へのコメント (1件)
投稿者: 八王子高尾隊 | 2008年5月23日 23:23
「山は走るところじゃねんだ!」と言った人の気持ちも確かにわかりますね。私自身登山のトレーニングとしてランニングをしていましたが、トレイルって走れるんだということを知り、時々山を走るようになりました。確かに両方の気持ちがよく分かりますね。しかしながら安易に山に入ってくる人が増えたのではとも思います。高尾山もアルプスも自然の中に入る事によるリスクは同じと私はいつも考えています。そこはアスファルトの街中を走ることとは全く違うと思います。八王子にすんでいるので高尾周辺によく行きますが、なるべく北高尾山稜や南高尾の人が少ない場所を走るようにしています。現時点ではランナーが一般登山者にもっと気を使うべきでしょうね。将来はあるていど共存していければ良いなと願っています。
余談ですが、昨年八ヶ岳に走りに言った時、休んでいても一般登山者に全く話しかけられませんでした。通常の登山であれば「どちらまで行くんですか」など会話があるんですがね。ランナーはそういう目で見られてるんだなと感じました。