2008年5月30日 投稿者: アドベンチャースポーツマガジン編集部

5月18日(日)、アドベンチャーディバズ主催、THE NORTH FACE協賛のトレイルラン講習会の第2回目が、富士山麓、山中湖で開催されました。
講師は間瀬ちがやさんと佐藤浩巳さんのお二人です。
主催=アドベンチャーディバス
協賛=THE NORTH FACE(ゴールドウイン)
この講習会の特徴は、女性トレイルランのトップ選手・間瀬ちがやさんと、トライアスロンからアドベンチャーレース、トレイルランまで幅広く活躍する佐藤浩巳
(ひろみ)さんのお二人を講師に招き、女性トップ選手といっしょにトレイルランを楽しめることです。
しかし講習会のモットーは「楽しく走ろう! アウトドアを満喫しよう!」ということで、あくまでも和気あいあいとした雰囲気。初心者でも楽しめるコースで、疲れにくく効率のよい走り方を体に覚えさせることが目的です。
参加者は定員いっぱいの30名で、約半数がトレイルラン初心者。
また、3分の1くらいの方は、登山経験はあるがランニング経験はない方だそうです。
間瀬ちがや先生
佐藤浩巳先生
屋内講習の会場となった「山中湖情報創造館」前で出発準備
この秋発売されるTHE NORTH FACEの新型トレランパック(13リットル)のモニターも行なわれた
山中湖の南側にある三国山パノラマ台ハイキングコース(ゆっくり歩いて5時間くらい)を走ります。
30名をレベル別に2つの班に分けて、それぞれの講師に教わることになりました。講師は途中で入れ替わるので、両方の講師から教わることができます。私は(なぜか)上級班に入り、最初は佐藤さんから教わることになりました。
国道138号線を横断し、籠坂峠の先から細いトレイルに入ります。
トレイルに入る前に、登山地図でコースを確認
まず最初に、長い距離を走るための、疲れにくい脚の使い方を指導してくれました。
片脚を後ろに引き、アキレス腱を伸ばした状態から、その伸ばしたほうの脚をまっすぐ後ろに上げます。その時、おしりの筋肉と太ももの後ろの筋肉を使っていることを確認。
この筋肉の使い方をトレイルにも応用すれば、脚の疲れ方が全然違うそうです。
出だしのやや平坦な道は、この筋肉の使い方をマスターするために、おしりに手をあてながら意識的に歩きました。
おしりの筋肉を使えるようになれば、長い上りもラクになる
今度はかかとを上げてつま先走り。わざとふくらはぎを使った走り方をします。すると脚が一気に重くなりました。長時間、この走り方を続けるのは相当ツライということがわかります。
次は佐藤さんから上り方の指導です。
「ポイントは重心を前にすること。勾配が少し急になったら両手を膝におくなどして、同じ動きを続けないほうが疲労は少なくなります。無理のない歩幅で歩きましょう」。
手を太ももに置くことで、重心が前になる
次は、トレイルが下りに入ったところで下りのスピード練習です。
「下りではブレーキをかけようとせず、バンクを使って減速してみましょう」
片足をバンク側にのせるだけでスピードが落とせます。
コースわきの斜面(バンク)に足を置くことで、ブレーキをかけたり進路変更したりできる
さらに、
「スピードを加速したい場合、胸をひらいて足をあげ、ストライドを広くします。体が落ちていく感覚で、足は置いていくだけ。姿勢は頭からおしり、足裏までが一直線になるように、目線はまっすぐに」
つまり体の軸をまっすぐにします。体幹がしっかりしていないとこの姿勢が保てず、後傾になったりして転んでしまいます。腹筋や背筋を鍛えることも、下りのスピードを上げる時には必要になりますね。
下りを全力で走る練習。今回はサポートスタッフも多く、思いっきり走れる
じつは、下りの途中で参加者の一人が木の根に靴をはさみ、足首をねんざしてしまったのですが、今回は"走る外科医"の福田六花
(りっか)先生(公式サイトは
こちら)が助っ人として最後尾を走っており、即座にテーピングで固定。途中の三国峠でスタッフ車に収容され、ゴール地点に着いてからはひたすらアイシング。すばやく的確なケアで、おそらく回復も早かったのではないでしょうか。
六花先生じきじきにテーピング
しっとりとしたブナの森を走る
13:30、三国山でおやつ休憩です。なんと、ここで講師の間瀬さん手作りの和菓子が登場しました! どうりで間瀬さんのザックがとても大きかったはずです。参加者のためにお菓子を手作りしてくれる間瀬さん、人柄も素敵ですね。
次々と手が伸びます
リクエストに応えてレシピを解説する間瀬さん
ここから先のコースは、講師が交替して間瀬さんに。ほとんど下り基調だったので、各自スピードを上げて下る練習をしました。
三国峠で車道を横切り、明神山に登る尾根に出てから、広く開けた場所で、間瀬さんが毎日行なっている"コア"を鍛える腹筋運動を披露してくれました。「コア腹筋」というそうです。
仰向けに寝て両手を地面につき、おしりを浮かせます。その状態で足を上げ下げして腹筋するもの。つま先は上を向いています。
これが間瀬さんのお手本。さあみんなもやってみよう
いやー、これがぜんぜんできないんだな
私もやってみましたが、やっぱりできません。
細い体の間瀬さんの強さの秘密は、こういうコアトレーニングにあるのかもしれません。もともと間瀬さんはアウトドアで遊ぶことが大好き。雪が降ればソリで遊んだり、自転車に乗ったり、プールで泳いだりと、走るだけでなくあらゆる遊びから総合的な体作りをしているのだと思います。
あとは下るだけ、の、広くて開けた明神山で、大撮影大会が始まりました。
間瀬さんて、こんなキャラだったんですね......
あこがれていたお二人に持ち上げられて、夢のよう!
明神山からは山中湖をめざして、みな思い思いに下りのスピードを楽しみました!
山中湖めがけて駆け下る。富士山が見えなかったのは残念
ゴールの山中湖畔に着くと、数張りのテントが張られ、中で着替えもできるようになっています。
そしてきわめつきは、間瀬さんファミリー手作りのうどん。夕方になり、山中湖畔はけっこう冷えてきました。できたての温かいうどん、おいしいです。
スタッフも合わせて40人分以上の食材を揃えるだけでも大変なことなのに、もう「すごい!」と言うしかありません。間瀬さんファミリーのホスピタリティに感謝、感謝です。
間瀬さんファミリーとゴールドウインスタッフが大活躍
こんなサービスが待っていたとは!
「FUN FUN トレイルラン」というタイトルどおり、トレイルランを楽しむこの講習会は、とくに初心者におすすめの内容です。
今後も走りやすいコースで講習会を開催する予定だそうです。
詳しくはThe North Faceの直営店、またはアドベンチャーディバスのウェブサイトをぜひチェックしてみてください。
アドベンチャーディバズ公式サイト
取材・文=田口裕子
写真=宮崎英樹(ASM編集部)