2006年12月13日 投稿者: アドベンチャースポーツマガジン編集部

去る12月10日(日)、2006年首都圏の最後のトレイルラン・レースとなる「みたけ山山岳マラソン」が、冬晴れの下、開催された。開催エリアは、レース名どおりの奥多摩御岳山。「日本山岳耐久レース(長谷川恒男CUP)」でもお馴染みの秀峰である。以下、レースに参加したアドスポ・スタッフ湯浅陽介がレポートする。
12月10日(日)、もやがかかる御岳ケーブルカーの滝本駅に、765人のランナーが集合した。ゴール付近から下りてきた大会スタッフから「上は快晴、雲海の上を走れますよ!」とアナウンスがあると、白い息を吐く選手もボルテージアップ! 開会式の後、エアロビクスで息を上げ、体を温めスタートに備える。スタートは、標高差約400mをいっきに登るケーブルカー脇の上り坂から。大塚山園地を回った後、引き返して、御嶽神社前の茶店を通り、さらに奥御岳渓谷へ。ロックガーデンを遡り、鍋割山を通過、一度下って、長尾平を横切り、御嶽神社境内まで階段を駆け上ってゴールという15kmのコースだ。
9時30分、太鼓の音とともにレースがスタートした。先頭はダッシュで登り始める。私は中盤から後半くらいの位置からスタートする。と思ったら、勾配がきつすぎてぜんぜん走れない。走っているようで、まったく前に進まないので小股で歩いて登る。つづら折りの登りは3kmと聞いていた。アドベンチャーレースの日本代表チーム「イーストウインド」の佐藤浩巳さんがスタート前に「杉の大木に数字がついているので、カウントダウンしていくとよい」と言っていた。で、杉を見ると「256」! これをカウントダウンして「1」まで? いったいいつになったら登り終わるのだ。ケーブルカーの脇道なのだが、ケーブルカーはすいすい登っていく。息が切れて、汗が吹き出る。
30分後、ようやく登りが終了。平坦な道をケーブルカー山頂駅方面へ。心臓が飛び出しそうたが、なんとか落ち着かせて、ランに入る。ケーブルカー山頂駅前に給水所があった。給水ポイントはコース上3ヶ所ある。ロードランナー系でボトルも持っていない人は給水で立ち止まる。ハイドレーションを背負っているトレイル慣れしている選手は素通りだ。次は大塚山を往復するため、いったん下る。これがトレイルランの楽しみ。ゆるやかな下りが続きペースを上げる。尾根に出て大塚山へ登り返すが、緩やかで助かった。大塚山はピクニックくらいのコースなのだろう。
大塚山からも快適に走ってきたが、御岳ビジターセンターを過ぎると、観光客が増えて、道も狭く、坂がきつくなって歩きペースに。大きなザックを背負った登山者、家族連れの参拝者など、格好がバラバラ。こちらは12月なのに短パンにハイドレーションパック姿。人によっては全身むき出しのタイツ姿。妙な光景だ。
御嶽神社の山門に第2給水所。給水というより、距離を聞きたくて、水を飲む。あと7km。奥御岳ロックガーデンまではほとんど下りで、スピードを上げて距離を稼ぐ。10km地点が1時間40分で足きりと聞いていたので、これがプレッシャーだった。なんとしてもクリアしなくては。
ロックガーデンはふたつの大きな滝がある心地よい空間。マイナスイオンが飛ぶ「癒しの空間」のはずだ。普通のハイキングなら川で顔でも洗うのだが、レースなのでそうはいかない。この登り坂はけっこう長くて、私の順位くらいでは、周りを見ても、走っていく人は皆無。一列になって、下を向いてひたすら歩いている。
どこから来たのか、「イーストウインド」の佐藤浩巳さんが写真を撮っていた。カラ元気を出してポーズ。3つ目の給水所で、残り4kmの看板があった。どうやら10kmの制限はクリアしたようだ。
アクバ峠で折り返し、あとは御嶽神社まで戻るだけ。峠で消防団の方が「登りはあと少し。トップと41分差! まだ追いつきますよ!」と冗談で励ましてくれる。コース中、随所に消防団の方がいて、誘導してくれ、励ましてくれる。大会の主催・運営の方に感謝だ。
登りはあと少し、残り4kmの油断で、足が重い。鍋割山までは小ピークが3つあって、途中軽快に走れるところもあるのだが、足がつりそうだ。冬枯れて木の葉がない分、見通しがよい。鋸山方面が遠く見わたせた。トレイルランっぽいのでデジカメを出して写真を撮った。少し余裕が出てきた。
鍋割山を過ぎると、今度はいっきに下降。この部分は、狭いのと急なのとで、「追い抜き禁止」になっている。下りは短いだろうと読んでいたが、意外と長い。前は抜けないし、飛び降りるような坂だし、ストレスがたまる。ヒザ下がちょっと痛い。下り終わって、長尾平へ。いよいよ最後の平坦な遊歩道。さあ行くぞと思ったら、左、右と順番にふくらはぎがつってしまった。
それでも最後くらいとジョギングレベルで神社の山門まで走り、そこから石段を登って境内まで。先にゴールした選手は「ラスト、がんばれ!」と励ましてくれるが、階段がぜんぜん登れない。下を向いて登っていたら、境内になっていて、いつの間にかフィニッシュゲートをくぐっていたようだ。2時間6分。12月というのに、汗だく、ヒザがくがくの15kmでした。
「みたけ山山岳マラソン」の魅力は、ゴール後すぐにお風呂に入れること。御岳旅館組合の協力で、ゼッケン番号ごとに旅館に荷揚げがされていて、それぞれの旅館に行って荷物を受け取り、汗を流すことができる。熱いお湯が、腰、ひざ、モモ、ふくらはぎにしみこむようで、疲れが吹き飛ぶ。さらに御岳の茶店で、ゆっくり昼食を摂れる。ほかのレースではこういう余裕はないかも。向かいの席では「日本山岳耐久レース」女子コースレコーダーの櫻井教美さんがビールを飲んでいた(結果は女子優勝)。ほとんど参加選手で埋められた、御岳の茶店。御岳の水でゆでた手打ちそばがおいしかったです。
閉会式は13時半から。表彰の前には恒例の、8人に1人が当たるという大抽選会、じゃんけん大会だ。私もじゃんけんを勝ち抜き、御岳のお土産セットをいただいて帰りました。表彰式では、総合、年代別の表彰があり、今年のトレイルラン大会を締めくくる、「みたけ山山岳マラソン」が終了しました。(765名が出走し、616名が完走)
Text & Photo by Yuasa Yosuke
【リザルト(上位)】
総合
男子
1 303 山口大助 東京都 1:06:26
2 516 小澤友幸 神奈川県 1:08:48
3 211 佐藤 浩 東京都 1:11:11
4 723 眞船孝道 福島県 1:12:13
5 478 新妻拓弥 神奈川県 1:12:19
6 347 山田幹根 東京都 1:13:04
女子
1 387 櫻井教美 東京都 1:19:22
2 407 番場洋子 神奈川県 1:26:15
3 470 原 万里子 神奈川県 1:26:33
4 496 光野涼子 神奈川県 1:32:47
5 120 栗田由希子 東京都 1:33:28
6 680 田中クララ 埼玉県 1:34:16
そのほか詳細リザルトは、主催のKFCトライアスロンクラブのHPをご参照ください。
http://www.gem.hi-ho.ne.jp/kfc-onishi/
主催: みたけ山山岳マラソン大会実行委員会
後援: TAMAライブ21、青梅市観光協会 http://www.omekanko.gr.jp/
KFCトライアスロンクラブ http://www.gem.hi-ho.ne.jp/kfc-onishi/
協賛:Montrail (ハワードhttp://www.haward.co.jp/montrail/
コロンビアスポーツウェアジャパン http://www.columbiasports.co.jp/
)
サトウスポーツ http://www.kanpre.co.jp/cgi-bin/satoh/index.asp
この記事へのコメント (4件)
投稿者: 馬場喜彦@駒鳥山荘 | 2006年12月13日 22:54
じゃんけんゲームで賞品係でした〜♪
お天気が良くなって良かったです
皆さんが楽しんでくれたかと心配でしたが、、、
桜井さん 相変わらず強いですねぇ、、、
私 今年初めて長谷恒挑戦しました
来年はあきる野市の市会議員の選挙で
開催日がずれそうです
そうすると(参加の)可能性が高まります (^。^)
それでは失礼します
投稿者: おかもっさん | 2006年12月14日 00:38
いやはや、あのスタート直後の舗装路急坂はこのレース独特ですね。温まっていない身体には辛いっす。あれをどう克服するかがこのレースの課題かもです。とはいえ、とても良いレースでした。タイムレースのピリピリ感もないし、何しろあの@ホームな手作り感が◎です。参加者が増えて欲しいような、欲しくないような・・・
来年も参加します!
投稿者: ASM 湯浅 陽介 | 2006年12月14日 18:01
馬場喜彦@駒鳥山荘 様
コメントありがとうございます。
運営のみなさまは寒い中、
たいへんだったと思いますが、
ランナーの私は、楽しく走ることができました。
走って、ゆっくりお風呂に入れて、
茶屋でご飯食べられて。
ついでにお土産もいただきました。
来年も出場したいと思います。
ありがとうございました。
おかもっさん 様
コメントありがとうございます。
登り坂、つらかったですね。
でも、地元の方の車に乗せてもらい、
あの坂を下ったほうがもっとつらい(怖い)と
協賛メーカーの方が言っていました。
それも体験したいような・・・。
次回レース会場でお会いしましょう。
投稿者: マサ | 2006年12月15日 00:11
なんかゴール後がとても楽しそうですね。
来年は参加してみようと思わされました。
楽しいレポートありがとうございます。