2006年8月 2日 投稿者: アドベンチャースポーツマガジン編集部

去る7月28日(金)、第59回「富士登山競走」が開催された。エントリー数は、5合目コース、山頂コース合わせて合計3,419名。天候は快晴。強い日差しがコース上を照りつける厳しいコンディションの中、驚異的なコースレコードが飛び出した!
3,000名以上のランナーが集うビッグレース「富士登山競走」。「日本山岳耐久レース(長谷川恒男CUP)」「北丹沢12時間山岳耐久レース」と並びトレイルランニング国内3大レースのひとつである本大会、その第59回大会が開催された。
本レースは、国内3大レースの他2レースが周回レースであるのに対し、登りオンリーのコース設定。標高約770mの富士吉田市役所前をスタートし、富士吉田市内から富士山吉田口登山道へと入っていく。レースのカテゴリーは、五合目をゴールとする五合目コース(距離約15km)と山頂をゴールとする山頂コース(距離約21km)のふたつ。山頂コースは、標高差約3,000m、気温差約21度という過酷なもので、まさに登りのスペシャリストを決めるビッグレースである。
本レースの特徴はいっきに約3,000mを駆け上がる登りオンリーのコース設定であること、そして基本的にはマラソンレースとしてのレギュレーションを採用しており、ストック等の補助具の使用が禁止されていることだ。また、マラソン同様コース上の随所にエイドステーションが設置され、飲料の補給が可能。山頂コースには制限時間の設定があり、五合目午前9時50分(スタートから2時間20分後)、八合目午前11時30分(スタートから4時間後)、そして正午をもってレースを打ち切るため、八合目を通過できたとしても正午までにゴールできないと完走とはみなされない。いずれの設定もかなり厳しいものである(*なお、今大会より八合目通過者の完走者を少しでも増やしたいという主催者の意向から、5合目の制限時間が10分短縮されている)。
コース設定・レギュレーションを見ても非常に厳しいレースである本大会の完走率は、他の3大レースに比べると例年低く、昨年度の山頂コース完走率は、41.6%。また義務装備の指定もないため、スピード志向のランナーが大多数を占め、上位を狙うほとんどの選手は装備を持たず、ウエアリングもスピード重視のものである。

第59回大会は、梅雨の狭間、快晴のもと富士吉田市役所前をスタート。沿道で旗を振る市民が応援するなか、選手が続々と登山道へと走っていった。
今大会のトピックスは、なんといってもやはりコースレコード。第43回大会に作られ、2度と破られないだろうと言われていた芦沢雄二氏の驚異的な記録2時間36分23秒を約4分上回る2時間32分40秒という大会新記録が生み出された。初出場初優勝をはたした宮原 徹選手(滝が原自衛隊/23歳)、コースレコード&優勝おめでとう!
昨年の「日本山岳耐久レース(長谷川恒男CUP)」に続き、驚異的なコースレコードが生まれた本大会、トレイルランナーの人口増、そして大幅なレベルアップを象徴するものであった。まさに本格的なスピード時代の幕開けと言えるだろう。さて、来年は2時間30分をきる選手が出てくるのか! 大いに楽しみである。
なお、本大会の模様は、次号『アドベンチャースポーツマガジン』にて紹介予定。ぜひご覧下さい。

【大会問い合わせ等】
主催:富士吉田市
http://www.city.fujiyoshida.yamanashi.jp/forms/info/info.aspx?info_id=513
主管:富士吉田市陸上競技協会
後援:山梨県・(財)富士吉田体育協会・富士吉田市外二ヶ村恩賜県財産保護組合・毎日新聞社・スポーツニッポン新聞社・テレビ山梨・富士吉田市観光協会・富士吉田口旅館組合・ナイキジャパン・アートスポーツ