2006年7月 4日 投稿者: アドベンチャースポーツマガジン編集部

「日本山岳耐久レース」「富士登山競走」と並び、トレイルランニング国内3大レースとして多数のトレイルランナーが参加する「北丹沢12時間山岳耐久レース(「折花姫・櫛川姫・ひなづる姫」三姫CUP)」。第8回目を迎えた本大会には、1,320名がエントリーした。

去る7月2日(日)、第8回「北丹沢12時間山岳耐久レース(「折花姫・櫛川姫・ひなづる姫」三姫CUP)」が開催された。総距離43.86km、高低差1,140m、北丹沢の自然の色濃いフィールドをラウンドするハードな大会である。
今大会のエントリー数は1,320名、出走者数1,175名。国内では「日本山岳耐久レース(長谷川恒男CUP)」に次ぐビッグレースで、本年度もさまざまなドラマが繰り広げられた。

早朝7時、レースがスタート。緑の休暇村に設置されたスタート地点を1,175名のトレイルランナーが走り始めた。標高約290mのスタート地点から始まる大会コースは、初め舗装路を走り登山道をめざす。スタート地点から数km先の登山道入口は狭く、中盤以降の選手にとっては渋滞が避けられない。実際、中盤以降は大渋滞。トレイルin待ちがしばらく続く。そのため上位を狙う選手は、最初から飛ばす必要がある。ペースは非常に速い。その後のコースは舗装路が断続的に何箇所か現れるものの、トレイルをひたすら前に進むのみだ。コース上には急登箇所がいくつかあり、ある意味「日本山岳耐久レース」よりキツイものかもしれない。大きな難所は主に3つ。標高900mの鐘撞山を超えた後の急登、そして29.04km地点の第2関門神ノ川園地を超えた直後の風巻ノ頭をめざす過激な急登。かなりの距離を走り疲労がたまった選手にはまさに心臓破りの急登だ。上位選手でも膝をおさえながら要所要所1歩ずつ登っていく。ここを抜けると最後の難所である標高1,433mの姫次山が待ち受ける。姫次を超えれば、後はゴールをめざし、いっきに下るのみ。最後の勝負どころとなる。

本大会の関門は2箇所。先述の第2関門と18.44km地点の第1関門神ノ川ヒュッテ。2箇所の制限時間は、第1関門がスタートから4時間30分後の11時30分、第2関門が6時間後の13時。いずれも厳しい設定である。ただし、第2関門さえ抜ければ、完走はほぼ見えてくる設定で、実際第2関門を通過して12時間制限を越えてしまった選手は、本年度はひとりもいなかった。給水ポイントは要所要所に設置されている。義務装備は、自己管理・オウンリスクのスピリットを感じさせるもので、まったくなし。コース距離や給水所の設置を考えれば、安全管理上まず問題のないものである。とはいえ、各選手は、自分の目標設定や万一の事態を考え、それぞれ適切な装備を用意する必要がある。自然の中で遊ぶ、山に登る、本レースもまさにそれと同じことで、当たり前のことだが自立した選手の出場が必須である。もちろん救助隊やスイパーといった要員が要所要所に配備され、大会側の運営態勢にぬかりはない。

上写真☆総合優勝の望月将悟選手(中央)、2位の木下宏純選手(左)、3位の伊東 努選手(右)
下写真☆女子優勝の間瀬ちがや選手
こうした状況下、それぞれの目標に向かい、選手はひたすらゴールをめざす。今年度はスタートからおよそ3時間後、スコールのような豪雨があり、トレイルは川のような状態になり選手を苦しめた。気温が下がり、走りやすくなった面もあるが、足をとられる選手が続出した。そんな劣悪なコンディションではあったが、優勝タイムは、昨年の鏑木 毅選手がたたきだしたコースレコード4時間11分29秒に約15分差という好タイム、4時間26分26秒。優勝した望月将悟選手、おめでとう! 完走ランナーは、862名、完走率73.4%。残念ながらリタイヤした選手、ぜひ来年またがんばってほしい! そして選手のみなさん、本当にお疲れ様でした。
なお、本大会の詳細なレポートは、次号『アドベンチャースポーツマガジン』にて紹介予定。ぜひご覧下さい。

【上位リザルト】*暫定
●総合
1位 望月将悟 4:26:26
2位 木下宏純 4:34:14
3位 伊東 努 4:35:10
4位 樽松英樹 4:38:27
5位 渡辺千春 4:44:14
6位 小澤友幸 4:45:21
7位 柳下 大 4:46:29
8位 飯村優介 4:51:46
9位 紺野裕一 4:58:28
10位 神宮浩之 5:00:02
●女子
1位 間瀬ちがや 5:11:28
2位 小川比登美 5:53:54
3位 小野恭子 6:00:01
4位 船橋 緑 6:21:06
5位 北島 洋子 6:32:42
6位 古川美奈子 6:38:16
7位 中川シズ子 6:38:17
8位 栗田由希子 6:43:01
9位 山澤洋子 6:44:51
10位 中山光子 6:51:02
【主催・問い合わせ等】
主催:北丹沢山岳耐久レース実行委員会
http://www.tanzawa-green.co.jp/html/race/index.html
後援:神奈川県体育協会、津久井郡町村長会、神奈川県山岳連盟、朝日新聞社横浜総局、読売新聞社横浜支局、tvk(テレビ神奈川)、神奈川新聞社
協力団体:津久井郡2町体育協会、青根地区地域振興協議会、津久井町緑の休暇村、津久井郡農業協同組合、北丹沢山小屋組合、北丹沢山岳遭難救助隊、北丹沢山岳センター、北丹沢山岳ガイド協会、相模原接骨師会、神奈川県山岳赤十字奉仕団、岳人、東邦航空、神奈川MRCC、東斐山岳会、愛川山岳会、雪陵登高会、相模湖山岳協会、藤野山岳会、城山山楽会、青根婦人会、神の川ヒュッテ友の会
協賛団体:大塚製薬、パワースポーツ、ハワード、ソーズカンパニー、アートスポーツ
この記事へのコメント (2件)
投稿者: 渡辺俊文 | 2006年8月 1日 09:24
「北丹沢山耐」記事の出だしに誤字があります。がっくりします。ヤマケイさんがんばってくださいよ。
「「日本山岳耐久レース」「富士登山競争(→競走)」と並び、トレイルランニング国内3大レースとして多数のトレイルランナーが参加する「北丹沢12時間山岳耐久レース(「折花姫・櫛川姫・ひなづる姫」三姫CUP)」。第8回目を迎えた本大会には、1,320名がエントリーした。。。。。。。。
争いにいっているわけではありません。文字を大事にしてください。
投稿者: ASM山本 | 2006年8月 1日 14:17
渡辺俊文様
誤字のご指摘、恐縮です。
大変失礼いたしました。
お恥ずかしい次第です。
さっそく修正させていただきました。
今後はこのようなことがないよう努めてまいります。
ありがとうございました。
今後もこうしたご指摘やご意見等ございましたら
ぜひまたお寄せいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
ASM山本拝